フンコロガシの世界

2019.07.02 Tuesday

文字通りに糞をころがすコガネムシ(『ならまち 糞中館』所蔵品)

 

二派に分かれた生物好き

子どもの頃、動物を好きな子、または本が好きな子は「シートン動物記」派と「ファーブル昆虫記」派に分かれていませんでしたか?どちらが面白いかということで、書かれている話の内容を言い合っていたものです。私は一応「ファ―ブル昆虫記」派でしたが(貧乏で1年に1冊しか本を買ってもらえませんでしたので最初に買ってもらった本の側に立ちました)、友達に借りてこっそりと「シートン動物記」もしっかりと読んでいました。おこずかいもなく、本というものに飢えていた時代です(いつの時代だ?)

「ファーブル昆虫記」には面白い話がいくつもありますが、多くの人の心に残っているのは、セミが合唱している最中に大砲を鳴らしてもセミは鳴きやまなかったことから、セミは耳が聞こえないといった実験ではないでしょうか?私はもう一つタマオシコガネというフンコロガシの話が大好きでした(今でも子供は「うんこ」の話は好きですよね?)。フンコロガシとは正式名ではなく、ただしくは糞を食べるコガネムシのことです。日本には、そんなに大型のものがいるはずはなく、糞をころがすものもほとんどいないのですが、牛や馬や犬の糞があるとよくひっくり返して観察したものです。

奈良公園のおそうじ屋さん

今、大阪に住んでいて奈良公園にはよく行くのですが、奈良公園はフンコロガシ(コガネムシ)の楽園なのです。約1200頭もいる鹿が毎日大量の糞(約1トン)を落していくのですが、それをせっせと食べて掃除してくれているのです。糞を人が掃除することを想定すると、その経済効果たるや年間約23億円にもなるのです。焼却処分なども考えると100億円にもなるそうな。日本にいるフンコロガシは約160種。奈良公園には、そのうち約50種もいるのですから、この楽園、虫好きの人々には堪らない場所ですよね。

公園内を歩いている時に、よく注意して糞を観察するとみつけられるのですが、今や奈良公園は人だかりの場所です。糞をつっついている人は白い目で見られること間違いなし!でもご心配なく。そんな時にうれしい存在があるのです。奈良町の中に「ならまち 糞中館」という小さな私設博物館があるのです。土日の午後しかやっていませんが、日本のみならず世界のフンコロガシが展示されています。少し分かりにくい場所なのですが、興味ある方もない方も、奈良町の散策のついでにお立ち寄りになられてはいかがでしょうか?七色に光り輝いたり、角をもったりなど自然の造形の魅力に触れてみましょう。

きれいでおもしろいコガネムシ(『ならまち 糞中館』所蔵品)

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